肩関節疾患
☆肩が痛い、上がらない
(癒着性)肩関節周囲炎
特に大きなきっかけがなく肩が痛くなることがあります。40才〜50才くらいの方に多くみられ、“四十肩、五十肩”と呼ばれますが、これは病名ではありません。
実際は関節炎、腱板炎、上腕二頭筋長頭炎、肩峰下インピンジメント(衝突)症候群など肩関節周囲で様々な異常が起きており、それらをまとめて肩関節周囲炎と呼ぶことが多いです。
これらの病態によって生じた炎症をきっかけとして、徐々に悪化し、肩が上がらなくなった状態を癒着性肩関節周囲炎、肩関節拘縮といい、まるで凍ってしまったような状態であることから凍結肩frozen shoulderとも呼びます。
夜中に痛みが出る場合も非常に多く、長期間に渡り悩む方が少なくありませんが、症状の程度は人によって様々です。実際のところは、数ヶ月で自然になおてしまう場合もあれば、1、2年以上かかっても改善しない場合があるのも事実です。
また、肩関節周囲炎だと思い、放っておいたら腱板断裂という手術検討が必要な状態だったということも珍しい話ではありません。
大事なことは早い段階で正確な診断がつけて、投薬やリハビリなどの適切な治療を行うことです。
当院ではなるべく早い段階でMRIや超音波検査などで正確な診断をつけて、リハビリ治療を行うことを薦めています。また、痛みが強い場合は治療の初期段階で炎症を抑えるステロイド薬を1度行う方が経過が良好だと言われています。
また、サイレントマニュピレーション【SMP】という治療も行なっており、これは早期の可動域改善に有効な治療法です。
腱板断裂
・肩の痛みが長期間よくならない
・他院でレントゲン上、問題ないと言われた
・転倒して手をついてから肩の痛みがとれない
・物を持ち上げるときに肩が痛い
こういったケースでは腱板断裂を起こしている可能性があります。
腱板とはいわゆる上腕骨頭にくっついている棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つの筋肉の腱成分のことで肩関節の安定化や筋力に大きく関わっているものです。
これらはレントゲンでは見えないため、他院ではなんともないと言われたが症状が改善しないケースが非常に多いです。MRIやエコーで診断をつけることが可能なので、症状が長引く場合は、一度ご相談ください。
腱板断裂は、自然にくっつく(修復する)ということはまずありません。根治するには手術が必要ですが、ご年齢や生活スタイルによって治療方針は変わってきます。また、PRP療法という再生治療が有効である場合もあるため、一度検討してみる価値はあります。
断裂の状態、年齢、ご職業などによって治療はオーダーメイドになりますが、まずはリハビリなどの手術以外の治療を始めていき、症状の経過によってはステロイド注射などの消炎鎮痛処置を行います。
その上で改善が得られず、手術が必要と判断した場合は関節鏡手術での治療が可能な施設にご紹介できます。
投球障害肩
野球選手を中心にスローイング動作をするスポーツをする方に出現する肩関節の疾患の総称です。
病態は様々な要因、症状で千差万別です。
小中学生など成長期には成長軟骨が壊れてしまうことがあったり、腱板や関節内の腱付着部が損傷してしまう病態などもあります。
痛みを我慢して投げ続けていると、選手生命にも関わることがあります。
まずはレントゲンやエコー、MRIでの検査をして原因検索をしましょう。
当院では、身体の柔軟性のチェック・改善によって肩に負担のかからないための指導をしております。
投球時の肩の痛みがある方はまず一度ご相談ください。
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